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2008年05月13日

京都 桂離宮

離宮の森 笹垣

京都 桂離宮 桂川大橋より望む離宮の森
2008年5月8日

京都 桂離宮 東側道路沿いの笹垣
2008年5月8日


京都市西部を流れる桂川の西岸 桂川大橋の袂に 桂離宮の森が茂っている。
八条宮家の別荘として1615年頃創建され維持されてきた桂山荘が 明治16年(1883年)宮内省所管となり 桂離宮と称される。

周囲にいかめしい塀もなく 堤防の道路沿いに竹の生垣が長く続いている。
一段下の河川敷には 上流の嵐山から木津に至る 全長45キロのサイクリングロードが続いている。

京都 桂離宮 笹垣(桂離宮垣)

笹垣 笹垣 笹垣

京都 桂離宮 笹垣(桂離宮垣)と竹薮
2008年5月8日

京都 桂離宮 笹垣と竹薮と竹垣
2008年5月8日

京都 桂離宮 笹垣の竹
2008年5月8日


桂川に面する東側の竹垣は 離宮内の竹薮の竹を根のついたまま押し曲げて 緑の葉のある小枝を止めつけた生垣。 
昔の記録には 「川端の笹垣」と記されているとか。

Pop Gee Pop Gee

京都 桂離宮 園内から見る竹薮
2008年5月13日

京都 桂離宮 園内から見る竹薮
2008年5月13日


今日(13日)撮影してきた 離宮の中から見た竹薮。
長く続く笹垣の内側には 竹薮が長く続き その竹薮と笹垣を守り育ててこられた長い年月を思い ちょっと感動。

  「桂離宮 遠景」
  「桂離宮 竹の穂垣」

京都 桂離宮 竹の穂垣

竹の穂垣 竹の穂垣 竹垣

京都 桂離宮 竹の穂垣
2008年5月8日

京都 桂離宮 竹の穂垣
2008年5月8日

京都 桂離宮 竹の穂垣
2008年5月8日


北側には竹の穂垣が長く続いている。
表門(御成門)から通用門(黒御門)への カーブを描く竹垣は美しい。

京都 桂離宮 通用門(黒御門)

Pop Gee Pop Gee

京都 桂離宮 通用門(黒御門)
2008年5月11日

京都 桂離宮 通用門への道
2008年5月8日


東側の笹垣を北に進み左に曲がると表門があるが そこは御成門。
一般参観者に開かれることはない。
緩やかなカーブを描き長く続く竹垣沿いに進むと 通用門(黒御門)がある。
北側にある駐車場からは 真っ直ぐ伸びる通路があり その先の右が通用門。

参観時間中は開かれたままの通用門の 閉じられた様子は 参観のない日曜日に撮影。

2008年05月14日

京都 桂離宮 御成門 (表門)

御成門 御成門 御成門

京都 桂離宮 御成門
2008年5月8日

京都 桂離宮 御成門
2008年5月8日

京都 桂離宮 御成門
2008年5月13日


東側の笹垣を左に曲がると竹の穂垣に変わり 御成門(表門)があらわれる。
門柱は檜丸太で 袖も扉も磨き竹を詰打ちにした簡素な門。

一般参観者は 表からも内側からも眺めるだけ。
三枚目の写真が 離宮内側から見たところ。

  「桂離宮 通用門」

京都 桂離宮 御幸門 (みゆきもん)

御幸門 御幸門

京都 桂離宮 御幸門
2008年5月13日

京都 桂離宮 御幸門
2008年5月13日


表門から50メートルほどの所に 御幸門(みゆきもん)がある。
最初の御幸門は 後水尾上皇の御幸を迎えるために設けられたが その後失われ 現在の門は第七代家仁親王の時代に作られた形式。
門の手前右の四角い平石は 御輿石と呼ばれている。

御幸門 御幸門

京都 桂離宮 御幸門
2008年 5月 13日

京都 桂離宮 御幸門
2008年 5月 13日


茅葺切妻屋根で 柱と桁には太いアベマキの丸太が皮のまま使われている。
扉は割竹が並べられた軽い感じ。

  「桂離宮 御幸道」

京都 桂離宮 御幸道 (みゆきみち)

御幸道 御幸道 御幸道

京都 桂離宮 御幸道
2008年5月13日

京都 桂離宮 御幸道
2008年5月13日

京都 桂離宮 御幸道
2008年5月13日


御幸門から古書院御輿寄(おこしよせ)前の中門までの通路は 御幸道(みゆきみち)と呼ばれる。
青黒い小石を敷き詰めて粘土で突き固め やや中高に反りをつけて 水はけを良くしてある。

両側を生垣で限った直線的な見通し線上に 土橋が少し斜めにひねって架けてあるので 奥行きが一層深く見える。
土橋の北側は「玉水の掘」と呼ばれ 御舟屋がある。

京都 桂離宮 二重桝形手水鉢

御幸道よりの眺め 石灯籠 二重桝形手水鉢

京都 桂離宮 御幸道よりの眺め
2008年5月13日

京都 桂離宮 石灯籠
2008年5月13日

京都 桂離宮 二重桝形手水鉢
2008年5月13日


桂離宮の庭園は 敷地のほぼ中央に入り組んだ汀線の池があり 大小五個の中島が置かれている。
池の周りには幾つかの茶亭が配置され それらを繋ぐ園路は右回りに設けられている。

御幸道の中ほどから外腰掛に向かう途中 木立の間からは池を眺めることが出来 足元には様々な形の石灯籠が置かれていたが 一列に並んで飛び石を歩いていたので 立ち止まって撮影することは出来なかった。

外腰掛の前面にある長い延段の北側には 桝を二つ重ねたような二重桝形手水鉢がある。
冬の性格を持つ松琴亭の待合として作られた外腰掛に 桝の形は収穫を量る晩秋を象徴するものと解釈されている。

2008年05月15日

京都 桂離宮 蘇鉄山

蘇鉄山 蘇鉄山

京都 桂離宮 蘇鉄山 左部分
2008年5月13日

京都 桂離宮 蘇鉄山 右部分
2008年5月13日


二重桝形手水鉢は外腰掛の北端にあり その隣には砂雪隠がある。
外腰掛には一般参観者も座らせていただけたが そのため建物自体を撮ることはできなかった。
外腰掛は松琴亭茶室の待合として作られたもので 茅葺寄棟造り。

外腰掛に座ると 目の前に蘇鉄の群植があり 庭園の他の部分とは雰囲気がかなり違う。
この蘇鉄は 薩摩島津家より献上されたと伝えられる。

  「桂離宮 二重桝形手水鉢」
  「桂離宮 行の延段」

京都 桂離宮 行の延段 (ぎょうののべだん)

行の延段 石灯篭

京都 桂離宮 行の延段
2008年5月13日

京都 桂離宮 行の延段南端の灯篭
2008年5月13日


外腰掛と蘇鉄山の間には 幅約90センチ 長さ17メートル近い長い延段が南北に伸びている。
切石と自然石を交えた作りは 御輿寄前庭畳石の「真の延段」に対して 「行の延段」と呼ばれている。

その延段の北端に二重桝形手水鉢があり 南端には小さい石灯籠が竿一杯に埋め込まれている。

京都 桂離宮 大堰川(おおいがわ)と鼓の滝

飛石 大堰川と鼓の滝

京都 桂離宮 飛石
2008年5月13日

京都 桂離宮 大堰川と鼓の滝
2008年5月13日


延段を左に折れて飛石を進むと 眼下に池が広がり 大堰川(おおいがわ 桂川の上流)の風景を意匠化された 水の取り入れ口がある。

流れには「鼓の滝」と呼ばれる小さな滝があるが 「滝落して大堰川のごとゆく」とある宇津保物語の桂殿の庭に取材されたもの とか。

京都 桂離宮 州浜 (すはま)

州浜 石灯籠 松琴亭

京都 桂離宮 州浜
2008年5月13日

京都 桂離宮 石灯籠
2008年5月13日

京都 桂離宮 州浜より松琴亭
2008年5月13日


州浜は平らな石が敷き詰められて池に突き出し 先端には岬の石の上に小さな毬形の石灯籠が置かれている。
それを岬の灯台に 池を大海に見立てたものらしい。

その向こうの小島の更に向こうには松琴亭が見えるが 桂離宮のお庭では 松で視線を遮る手法がよく用いられていて 建物全体を眺めることはできない。

  「桂離宮 大堰川と鼓の滝」

2008年05月16日

京都 桂離宮 天の橋立

石橋 流れ手水 にじり口

京都 桂離宮 天の橋立 切石の反橋(蛍橋)
2008年5月13日

京都 桂離宮 天の橋立 右部分
2008年5月13日

京都 桂離宮 天の橋立の更に右
2008年5月13日


州浜の向こうには「天の橋立」と呼ばれる中島がある。
北岸の出島と二つの低い中島とを 自然石の平橋(月見橋)と切石の反橋(蛍橋)で結んだもので 州浜や松琴亭と合わせて桂の庭の見せ場と言われている。

向こうの神仙島に庭木の手入れのための大きな脚立が見えるのと 自然石の平橋が見えない角度だったのが残念。

松琴亭 松琴亭

京都 桂離宮 天の橋立 自然石の平橋(月見橋)
2008年5月13日

京都 桂離宮 天の橋立 切石の反橋(蛍橋)
2008年5月13日


こちらは 松琴亭から眺めた天の橋立。
左に 月見橋と呼ばれる自然石の平橋も見えている。

天の橋立については 智忠親王の母である常照院が宮津藩主京極高知の息女だったことから 特に心を配って作られた とか。

京都 桂離宮 松琴亭への石橋

石橋 流れ手水 にじり口

京都 桂離宮 松琴亭への石橋
2008年5月13日

京都 桂離宮 松琴亭 流れ手水
2008年5月13日

京都 桂離宮 松琴亭にじり口
2008年5月13日


州浜の辺りから松琴亭へは 左に見える飛石を進み 長い石橋を渡る。
石橋を渡った向こうには 水辺に下りる石段があり 流れをそのまま手洗いに見立てて 「流れ手水」と呼ばれている。

その向こうには 松琴亭の茶室「侘の囲」のにじり口が開いている。

京都 桂離宮 松琴亭 茶室

松琴亭 松琴亭

京都 桂離宮 松琴亭 扁額
2008年5月13日

京都 桂離宮 松琴亭 茶室
2008年5月13日


松琴亭 母屋の東妻に見える「松琴」の扁額は 智仁親王の兄君 後陽成天皇の宸筆で 拾遺集の「琴の音に峯の松風通ふらし・・・」から採られている。

お茶室は三畳台目の本格的な侘の囲で 「遠州好八窓囲」と伝えられるように 八つの窓がある。
台目畳の上は化粧屋根裏 三畳敷の上は竹竿縁蒲天井になっている。

台目畳には形式通り中柱を立てているが その柱の曲がった辺りに小枝が短く残されている。
昔の記録には 「袋掛節枝」とあり お茶入れの袋を掛けるためのもの。

壁の上方四分の一ほどは色が変わっているが かつて桂川の氾濫により浸水した跡と言われている。

  「桂離宮 松琴亭への石橋」
  「桂離宮 松琴亭 母屋」
  「桂離宮 松琴亭よりの眺め」

京都 桂離宮 松琴亭 母屋

松琴亭 松琴亭

京都 桂離宮 松琴亭 一の間
2008年5月13日

京都 桂離宮 二の間より一の間
2008年5月13日


松琴亭は東北西の三方が池に面し 廂が深いので消夏のための別荘にふさわしい茶亭。
観月のための「月波楼」が秋の性格を持つのに対し 低い位置にある松琴亭は冬を表わすものと考えられている。

母屋は茅葺入母屋造で 一の間には床の間の右手奥に 一畳大の石炉がある。
床の間と襖には 白と青の大杉の加賀奉書が市松模様に張られていて かなり大胆なデザイン。

松琴亭 松琴亭

京都 桂離宮 松琴亭 廂
2008年5月13日

京都 桂離宮 松琴亭 竃構え
2008年5月13日


一の間の北側廊下には 竃と炉と小さい二重の三角棚の付いた水屋がある。

2008年05月17日

京都 桂離宮 松琴亭よりの眺め

松琴亭よりの眺め 松琴亭よりの眺め

京都 桂離宮 松琴亭よりの眺め
2008年5月13日

京都 桂離宮 松琴亭よりの眺め
2008年5月13日


松琴亭からの眺めは 近くの天の橋立を始め 遠くの古書院や月波楼、住吉の松など 広く見通せて素晴らしい。

松琴亭よりの眺め 住吉の松

京都 桂離宮 松琴亭より望む月波楼
2008年5月13日

京都 桂離宮 松琴亭より望む住吉の松
2008年5月13日


月波楼は 池に映る月の影を観賞するための茶亭。
住吉の松は 苑内のあちこちから眺められる この庭のポイントの一つ。

京都 桂離宮 土橋と石灯籠

土橋 石灯籠 土橋

京都 桂離宮 松琴亭から見える土橋
2008年5月13日

京都 桂離宮 松琴亭 石灯籠
2008年5月13日

京都 桂離宮 松琴亭から見える土橋
2008年5月13日


住吉の松の右奥には 御幸道にかかる土橋が見える。

苑内には飛石の足元を照らす石灯籠が数多くあり 見るべきものの一つとして 出来る限り撮影したかったが 飛石の途中では立ち止まることが出来ず 見逃し、撮り逃したものが多い。
この石灯籠は 松琴亭で案内の方の説明を聞いている間に撮ることが出来た。

三枚目の土橋は 賞花亭への途中にある橋で 土橋の下流は蛍谷。

京都 桂離宮 賞花亭

暖簾 賞花亭 賞花亭

京都 桂離宮 賞花亭 暖簾
2008年5月13日

京都 桂離宮 賞花亭
2008年5月13日

京都 桂離宮 賞花亭 天井
2008年5月13日


賞花亭は 土橋を渡った大きな中島にあり 飛石伝いに山道を登った頂きに建っている。
道の途中に 「水蛍」という名の石灯籠があるが 見逃してしまった。

茅葺の切妻屋根に皮付の柱を用いた 横長の小亭で もと今出川本邸にあった龍田屋を 智忠親王の時にここに移された。
前面に掛けられている暖簾には 「龍田屋」「たつたや」と染め抜かれている。

  「桂離宮 球形の手水鉢」
  「桂離宮 土橋と石灯籠」
  「桂離宮 土橋越しの古書院」

京都 桂離宮 賞花亭 球形の手水鉢

球形の手水鉢 賞花亭

京都 桂離宮 賞花亭 球形の手水鉢
2008年5月13日

京都 桂離宮 賞花亭よりの眺め
2008年5月13日


賞花亭の前にある球形の蹲踞手水鉢は 五輪塔の水輪を転用したものと伝えられる。
(そんなものを転用していいのかしら・・・)

峠の茶屋の趣のある賞花亭は苑内で最も高い位置にあり そこからの眺めは池を見下ろす感じで 深い木立の向こうには遠く愛宕山が見える。

2008年05月20日

京都 桂離宮 土橋越しの古書院

松琴亭よりの眺め 松琴亭よりの眺め

京都 桂離宮 土橋越しの古書院
2008年5月13日

京都 桂離宮 土橋越しの古書院
2008年5月13日


小高い丘の上に建つ賞花亭から飛石伝いに下りると 土橋の向こうに古書院が見える。
杮葺入母屋造りの屋根が美しく 棟の大小高低や妻と平とが巧みに組み合わされている。
桂川の氾濫に備えて 古書院は盛土の上に建てられ 中書院と新御殿は床を高くしてある。

松琴亭よりの眺め 松琴亭よりの眺め

京都 桂離宮 土橋越しの古書院
2008年5月13日

京都 桂離宮 土橋
2008年5月13日


古書院の正面(東側)は池に面し 飛石伝いに下にある船着場に下りることができる。
そこから舟に乗って アーチ型の土橋の下をくぐり 大小の島々や岸辺の景色をたのしむことも出来る造りになっている。

京都 桂離宮 園林堂 おんりんどう

園林堂 園林堂 園林堂

京都 桂離宮 園林堂 遠景
2008年5月13日

京都 桂離宮 園林堂 扁額
2008年5月13日

京都 桂離宮 園林堂 御紋章
2008年5月13日


賞花亭の山裾にある園林堂は 本瓦葺宝形造三間の持仏堂。
西向きの正面にかかる扁額は 後水尾上皇の宸筆。 その上には 菊の御紋章が飾られている。

土橋越しの園林堂 園林堂から見た土橋

京都 桂離宮 土橋越しの園林堂
2008年5月13日

京都 桂離宮 園林堂から見た土橋
2008年5月13日


当初は智仁親王の尊像を祀り 傍らに細川幽斎の画像がかけられていた。
後には宮家代々のお位牌が祀られていたが 現在は別に移されている。

2008年05月21日

京都 桂離宮 笑意軒 1

笑意軒 三の間

京都 桂離宮 笑意軒
2008年5月13日

京都 桂離宮 笑意軒 三光灯籠
2008年5月13日


笑意軒は 茅葺寄棟造りの母屋に杮葺の廂を付け 作り出しのある間口の広い田舎家風の茶屋。
前面の池は整然とした方形で 切石を直線的に畳んだ人工的な汀線をもち 船着場には 二箇所の石段から下りることができる。
花木の少ない桂の庭だが こちらではツツジが咲いていた。

船着場の東端には 船べりの照明に笠と火袋だけで殊更に低く置かれた三光灯籠がある。
二枚目の写真の左下隅に 小さく写っている。

延段 蹲踞「浮月」

京都 桂離宮 笑意軒 草の延段
2008年5月13日

京都 桂離宮 笑意軒 蹲踞「浮月」
2008年5月13日


土廂に平行して建物より長い延段があり 大小様々の自然石を並べ固められていて 「草の延段」と呼ばれている。

東端にある蹲踞には「浮月」の銘がある。
桂離宮は その地名はもとより 古書院の月見台、月波楼などの建物から 新御殿の「月の字形」の欄間、襖の「月字形の引手」など 様々なところに「月」への思い入れが感じられる。 
この蹲踞「浮月」も 小さな水面に浮かぶ月を眺められたのかもしれない。

  「桂離宮 笑意軒 2」

京都 桂離宮 笑意軒 2

二の間 三の間

京都 桂離宮 笑意軒 二の間
2008年5月13日

京都 桂離宮 笑意軒 三の間
2008年5月13日


長四畳の口の間に続く六畳の二の間は 南側に肘掛窓があり その中敷居下の腰壁には金地にエンジ色のビロードが貼られている。
三の間の北と南には連子窓があり 北側の窓からは池越しに古書院が見え 南側の窓からは広がる水田を眺めることが出来た。

下地窓 下地窓

京都 桂離宮 笑意軒 下地窓
2008年5月13日

京都 桂離宮 笑意軒 下地窓
2008年5月13日


「笑意軒」の扁額は 曼殊院良恕法親王の筆。
笑意軒の名は 古句より採ったもの。
「一枝漏春微笑意」 : 一枝、春を漏らす微笑の意(こころ)
対岸にあった梅の馬場に列植されていた梅の花がほころぶ眺めをたのしむ場所だったのかもしれない。

離宮内の三軒の茶亭は「松琴亭」「賞花亭」「笑意軒」と いずれも「しょう」で始まっている。 いろいろ凝った造りの桂離宮なので 何か意味がありそうな気がする。

その扁額の下には束柱を中心に左右に三つずつ丸形の下地窓が並んでいる。
六つの丸窓は 下地の組合せをそれぞれに違えてあり 「四季の窓」と呼ばれることもある。
四角い下地窓は 左右で下地が違っている。

京都 桂離宮 古書院への延段

新御殿 中書院 古書院

京都 桂離宮 古書院への延段
2008年5月13日

京都 桂離宮 古書院への延段
2008年5月13日

京都 桂離宮 芝庭と苔庭
2008年5月13日


笑意軒から戻り 園林堂の土橋の手前から延段を北に進むと 広い芝生が広がる。
昔は 「梅の馬場」と呼ばれた馬場や弓場 書院に近い所は蹴鞠の庭として使われていた。
中書院の西端にある楽器の間にある広縁は手摺がめぐらされ 広庭で行われた蹴鞠や弓や駒競べの見物席であった。

古書院と中書院の前面は杉苔の庭になっていて 飛石が並んでいる。
芝生の広庭との境には 敷瓦が一直線にいけ込んであり くっきりと区画されている。

京都 桂離宮 新御殿・中書院・古書院

新御殿 中書院 古書院

京都 桂離宮 新御殿
2008年 5月 13日

京都 桂離宮 中書院 ちゅうしょいん
2008年 5月 13日

京都 桂離宮 古書院 こしょいん
2008年 5月 13日


書院群は 右(東)より古書院・中書院・楽器の間・新御殿が後ずさりの雁行形に建っている。
古書院と中書院は 中秋の観月に最適の方位として 東から南に19度振れた当地に最も適切な配置がなされた。
新御殿は 智忠親王が後水尾上皇をお迎えするために増築された建物。

三つの書院は いずれも杮葺入母屋造りで それぞれの床の高さは異なるが 桂川の氾濫に備えて高くしてある。

  「桂離宮 古書院への延段」

京都 桂離宮 古書院 月見台

古書院 月見台

京都 桂離宮 古書院
2008年5月13日

京都 桂離宮 古書院 月見台
2008年5月13日


古書院の一の間には池に面して幅2メートルの広縁があり 更に細竹を詰打ちにした露台が池に向かって突き出されていて 月見台となっている。


月見台 月見台

京都 桂離宮 古書院 月見台
2008年5月13日

京都 桂離宮 月見台よりの眺め
2008年5月13日


月見台からの眺めは桂の庭の正面であり 左手後方の月波楼から池の向こうに松琴亭、 右手遠くには笑意軒などが広く見渡せた。
向かいに見える島は神仙島になぞらえた中島で 右端に石の層塔が建っている。

智仁親王が中秋の名月を賞して ここで詠まれた和歌
 仙人の蓬が島ねうつしきて 千々の秋みん池の月かな
 山の端の雲に光の矢たつと 見るがうちより出づる月かな
 月をこそ 親しみあかぬ思ふこと 言はむばかりの友と向ひて
 一枝を折る身ともかな月の中の 桂の里の住居成せば

2008年05月23日

京都 桂離宮 月波楼 げっぱろう

月波楼 月波楼 月波楼

京都 桂離宮 月波楼よりの眺め
2008年5月13日

京都 桂離宮 月波楼 「歌月」
2008年5月13日

京都 桂離宮 月波楼 「月波楼」
2008年5月13日


月波楼は古書院と並んで池辺に建てられた 観月のための茶亭。
南側は杮葺の寄棟造りで 口の間は低い切妻屋根になっている。

北向きの破風には「月波楼」の額がかかっている。
月波楼の名は 白楽天の西湖詩にある句より採ったもの。
 「月点波心一顆珠」 : 月は波心に点じ一顆の珠

「歌月」の扁額は霊元上皇の宸筆と伝えられ 土間の上がり口上方には近くの御霊社にあった唐船の絵馬額を掲げている。

月波楼 月波楼

松琴亭より望む月波楼
2008年5月13日

松琴亭より望む古書院と月波楼
2008年5月13日


楼と呼ぶには無理がある平屋建てだが 小高い盛土の上に建っているので 池の面を広く見下ろすことができる。
古書院の月見台が主に月の出の観賞を目的としているのに対し ここでは池水に映る月の影を賞した。

京都 桂離宮 御輿寄 おこしよせ

月波楼 月波楼 月波楼

京都 桂離宮 御輿寄 おこしよせ
2008年5月13日

京都 桂離宮 御輿寄 六つの沓脱
2008年5月13日

京都 桂離宮 内玄関
2008年5月13日


御幸道の終わるところ 土橋の向こうに 茅葺切妻造りの中門があり その向こうに御輿寄(玄関)がある。
中門から玄関までの延段は「真の延段」と呼ばれるが 残念ながら撮り逃した。
深い杉苔の中を一直線に伸びる畳石は 様々な形の切石を幾何学模様に組み合わせたもの。

その先の四段の幅広い石段の上にある大きい沓脱石は 六人の沓が並ぶとのことから 「六つの沓脱」と呼ばれている。
御影石のたたき仕上げで 打ち水の溜まらないように上面を中高にしてある。

中門の北側 通用門を入った辺りに 内玄関があり その向かいには皇宮警察の詰め所があった。

「真の延段」を撮ることができたら 延段の「真」「行」「草」を並べられたのに 本当に残念。

行の延段 草の延段

外腰掛 行の延段
2008年5月13日

笑意軒 草の延段
2008年5月13日


最初の画像が 外腰掛の前の「行の延段」
二枚目の画像が 笑意軒の「草の延段」

京都 桂離宮 住吉の松 (衝立松)

住吉の松

京都 桂離宮 住吉の松 (衝立松)
2008年 5月 13日


御幸道が中門に向かって右折する辺りに 敷石道が少し池の方に延びて その先は池に突き出た岬となり 枝振りの良い小松が一株植えられている。
両側の生垣と共に 池の眺めを遮る衝立の役割を果たしている。

住吉の松 住吉の松

松琴亭より望む住吉の松
2008年5月13日

松琴亭より望む住吉の松
2008年5月13日


この松は 池の周囲のあちこちから眺めることができるが 対岸の松琴亭からが最もよく見える。

2009年03月10日

桂離宮 御舟屋・キリシタン灯籠その2

桂離宮 桂離宮 桂離宮

桂離宮 御舟屋

桂離宮 御舟屋

桂離宮 御輿石


御幸道北側の御舟屋 御幸道

御幸門脇の御輿石 御幸門

桂離宮 桂離宮 桂離宮

桂離宮 キリシタン灯籠 その2

桂離宮 松琴亭 石橋

桂離宮 キリシタン灯籠 その2


キリシタン灯籠 その2 その2

松琴亭 石橋 石橋


桂離宮 桂離宮 桂離宮

桂離宮 松琴亭 流れ手水

桂離宮 松琴亭 石灯籠

桂離宮 松琴亭 石灯籠


松琴亭 石橋脇の流れ手水・石灯籠 石橋

桂離宮 荒磯様・卍字亭

桂離宮 桂離宮 桂離宮

桂離宮 荒磯様

桂離宮 荒磯様

桂離宮 荒磯様


この辺りを「荒磯様 あらいそよう」と呼ぶらしい。


桂離宮 桂離宮 桂離宮

桂離宮 三尊石

桂離宮 三尊石

桂離宮 卍字亭


卍字亭に渡る小さな木橋の向こうに見える大きな薄茶色の石が 三尊石。


桂離宮 桂離宮 桂離宮

桂離宮 松琴亭 石灯籠

桂離宮 松琴亭 石灯籠

桂離宮 キリシタン灯籠その1


松琴亭 石灯籠 松琴亭
キリシタン灯籠その1 その1

桂離宮 キリシタン灯籠3・4・水蛍灯籠

桂離宮 桂離宮 桂離宮

桂離宮 キリシタン灯籠 その4

桂離宮 キリシタン灯籠 その4

桂離宮 キリシタン灯籠 その4


キリシタン灯籠 その4 その4


桂離宮 桂離宮 桂離宮

桂離宮 キリシタン灯籠 その3

桂離宮 キリシタン灯籠 その3

桂離宮 キリシタン灯籠 その3


キリシタン灯籠 その3 その3


桂離宮 桂離宮 桂離宮

桂離宮 桂離宮 キリシタン灯籠 その3

桂離宮 水蛍灯籠

桂離宮 水蛍灯籠


水蛍灯籠 賞花亭

桂離宮 キリシタン灯籠6・7・層塔・置灯籠

桂離宮 桂離宮 桂離宮

桂離宮 キリシタン灯籠 その6

桂離宮 キリシタン灯籠 その6

桂離宮 キリシタン灯籠 その6


この石灯籠を捜しに 桂離宮に行ってきた。
月見台下の船着場近くの松の根元にあったが 松が大きく枝を伸ばしていて 少し離れると見えない。
竿石の様子は見えなかったが とにかく撮影は出来た。


桂離宮 桂離宮 桂離宮

桂離宮 キリシタン灯籠 その7

桂離宮 キリシタン灯籠 その7

桂離宮 中門


キリシタン灯籠 その7 その7


桂離宮 桂離宮 桂離宮

桂離宮 中島 層塔・置灯籠

桂離宮 中島 層塔・置灯籠

桂離宮 中島 層塔・置灯籠


中島 層塔・置灯籠 月見台よりの眺め