桂離宮

桂離宮は 京都市西部を流れる桂川の西岸 桂川大橋の袂にあります。
  宮内庁「桂離宮への交通案内」

参観は無料ですが 三ヶ月前からの予約が必要です。
  宮内庁 参観申し込み
  宮内庁「桂離宮」施設案内

桂離宮 キリシタン灯籠 その2

京都 桂離宮 キリシタン灯籠その2
2013年10月1日

京都 桂離宮 キリシタン灯籠その2
2013年10月1日

京都 桂離宮 キリシタン灯籠その2
2013年10月1日

写真集に「キリシタン灯籠 LANTERN OF CATHOLICISM」と書かれていたのが この石灯籠です。

「竿石の上部のふくらみにはFILI(ラテン語で御子よ、キリストよ、の意味)と判読されるローマ字の組合せ記号が彫られている。」 と写真集の解説には書かれています。
「FILI」について調べてみると キリスト教のミサで唱えられる Gloria(栄光の賛歌)に 次のような一節があるようです。

「Domine Fili unigenite, Jesu Christe.」
「主なる御ひとり子、イエス・キリストよ。」と訳されています。
「Fili」とは ラテン語で「息子よ」という呼格 とのこと。

意味は分かりましたが その四つの文字がどのように組み合わせてあるのか 「F」は多分左上の部分のように見えますが 右下の部分は よく分からないままです。

その下のマリア像は 先に見た「キリシタン灯籠 その1」では丸い頭部だけしか見えませんでしたが こちらは頭部の下に上半身も見えています。

この石灯籠のある場所は 洲浜から松琴亭へ向かう飛石の右手(池の畔) カエデの根元です。

京都 桂離宮 キリシタン灯籠 その2
2012年5月31日

京都 桂離宮 キリシタン灯籠 その2
2012年5月31日

京都 桂離宮 キリシタン灯籠 その2(松琴亭より望む)
2012年4月26日

上の写真 左二枚は洲浜脇の飛び石から 右端は松琴亭からの撮影です。

「キリシタン灯籠 その2」の周辺は 下図のような位置関係にあります。

キリシタン灯籠その2周辺 略図

桂離宮 卍字亭 まんじてい

京都 桂離宮 卍字亭
2014年2月21日

京都 桂離宮 卍字亭
2014年2月21日

京都 桂離宮 卍字亭
2014年2月21日

松琴亭への石橋の手前左側には 外山に上がる石段状の飛石が見えますが 残念ながら参観順路には入ってなくて 立ち入ることは出来ません。

木の間隠れに見えるのは 「卍字亭 まんじてい」と呼ばれる茅葺宝形造りの四阿(あずまや)で 四隅に幅も深さも異なる腰掛を互い違いに設けられています。
その形が卍形に似ているところからこの名があり 「四つ腰掛」とも言われ 松琴亭で茶会の際 中立の腰掛として用いられた とのこと。

下の画像三枚は 参観者休所の玄関ホールに置かれていた写真です。

卍字亭 (参観者休所展示の写真)
2012年5月31日

卍字亭 (参観者休所展示の写真)
2012年5月31日

卍字亭 (参観者休所展示の写真)
2012年5月31日

玄関ホールの椅子は 「四つ腰掛」の形に並べられています。

玄関ホールの椅子
2013年10月1日

玄関ホールの椅子
2013年10月1日

京都 桂離宮 卍字亭
2013年10月1日

卍字亭は流れの対岸からしか見ることができませんが 小高い位置に建っているので 姿を見ることはできます。
木々が繁っている時期よりは 葉を落とした冬季の方が探しやすいかもしれません。

卍字亭へ上がる石段状の飛石の脇には石灯籠が見えましたが キリシタン灯籠ではありませんでした。

京都 桂離宮 卍字亭
2013年1月31日

京都 桂離宮 卍字亭の石灯籠
2013年1月31日

京都 桂離宮 卍字亭の石灯籠
2014年2月21日

参観順路からは石組みや流れの向こう側になり遠いのですが 卍字亭の左手に見える木肌の白い群立の木の足元に 石灯籠が見えます。

松琴亭への石橋を渡った後 振り返ると 卍字亭を見ることができます。

桂離宮 松琴亭への石橋

京都 桂離宮 松琴亭への石橋
2014年2月21日

桂離宮 松琴亭 茶室 にじり口
2014年2月21日

京都 桂離宮 松琴亭
2014年2月21日

洲浜の辺りから松琴亭へは 岸に沿って飛石を進み キリシタン灯籠その2の前を通り 長い石橋を渡ります。

石橋の正面辺りに松琴亭の茶室「侘の囲」のにじり口が開き 池に面した母屋の前には芝庭が広がります。

京都 桂離宮 松琴亭 石橋と流れ手水
2013年 6月 3日

京都 桂離宮 松琴亭 流れ手水
2013年 10月 1日

京都 桂離宮 松琴亭 流れ手水
2013年 10月 1日

石橋の袂には水辺に下りる石段があり 流れをそのまま手洗いに見立てて 「流れ手水」と呼ばれています。

京都 桂離宮 松琴亭への石橋
2012年4月26日

京都 桂離宮 松琴亭への石橋
2012年4月26日

京都 桂離宮 松琴亭への石橋
2012年4月26日

この石橋に使われているのは京都白川産で 「白川橋」と呼ばれています。
長さ6メートル 幅70センチの細長い橋で 手前と向こうで石の表面の仕上げ方が違っていて 粗く削られた部分と細かく仕上げられた部分に分かれています。

桂離宮 松琴亭 石橋脇の石灯籠

京都 桂離宮 石橋脇の石灯籠
2014年2月21日

京都 桂離宮 石橋脇の石灯籠
2012年4月26日

京都 桂離宮 石橋脇の石灯籠
2014年3月8日

石橋を渡った向こう左手には石灯籠がありますが キリシタン灯籠ではありません。

桂離宮 荒磯様

京都 桂離宮 荒磯様
2013年 6月 3日

京都 桂離宮 荒磯様
2013年 6月 3日

京都 桂離宮 荒磯様
2013年 6月 3日

石橋を渡る手前 左側の岩組みは「荒磯様」と呼ばれ 洲浜とは対照的な荒々しい景色です。

岩組みの左手奥には 外山に建つ卍字亭へ渡るための小さな木橋が架けられています。

桂離宮 松琴亭 裏山の石灯籠

石橋脇の石灯籠の右手から裏山に続く飛び石がありますが そちらへ踏み込むことは出来ません。

その飛び石を目で辿ると 山手に石灯籠が見えます。

松琴亭裏山の石灯籠
2014年1月15日

松琴亭裏山の石灯籠
2014年1月15日

松琴亭裏山の石灯籠
2014年2月21日

木々に隠れるようにしか見えませんが 確かに一基 石灯籠があります。参観順路からは見えにくい石灯籠の一つです。

石橋を渡る前と渡る途中にも 左手の山を探すと アセビの茂みの中に わずかに姿が見えますが 足元が危ないので ゆっくりと撮影は出来ません。

松琴亭裏山の石灯籠
2012年5月31日

松琴亭裏山の石灯籠
2012年5月31日

松琴亭裏山の石灯籠
2012年5月31日

もう一か所 松琴亭の南端を過ぎたところから左手を見ると 卍字亭の屋根を背景に姿を見ることができます。

松琴亭裏山の石灯籠
2014年2月21日

松琴亭裏山の石灯籠
2014年2月21日

松琴亭裏山の石灯籠
2014年2月21日

「卍字亭」と「松琴亭」の周辺は 下図のような位置関係にあります。

キリシタン灯籠その2周辺 略図