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2015年02月20日

「宮粉」・「広東粉」は 「乙女椿」なのか?

ほとんどの品種は 本やネットで調べることができるが、 読み方もわからない品種が いくつもある。
「宮粉」も その一つ。

舞鶴自然文化園のカメリアハウスで可愛い花を見せていたが 「中国産ジャポニカ 宮粉 中国華南植物研究所産」としか書かれてなくて 詳細は不明のまま。
読み方がわからないので 五十音表などにも入れられなくて 残念に思っていた。

ツバキ 宮粉

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ツバキ 宮粉
舞鶴自然文化園 2011年4月7日

ツバキ 宮粉
舞鶴自然文化園 2011年4月7日

ツバキ 宮粉
舞鶴自然文化園 2011年4月7日



ネットで調べ続けて 「小桃紅(宮粉)」と書かれているサイトさんを見つけた。
台湾のネット通販のようで 「小桃紅茶花苗 宮粉 廣東粉」とも書かれている。

 ネット通販の 「小桃紅茶花苗 宮粉 廣東粉」

「宮粉」と「広東粉」は同じものなのか?

「広東粉」は府立植物園のツバキ展で一度見たことがあり どちらも「桃色 千重咲き」で似ている。

京都府立植物園ツバキ展 広東粉

広東粉 広東粉

京都府立植物園ツバキ展 広東粉
2008年3月22日

京都府立植物園ツバキ展 広東粉
2008年3月22日


「広東粉」は 安藤芳顕氏の「つばき」では 「九曲」などとともに「台湾のツバキ」に分類されていた。
花の説明としては 「ピンク 中輪 千重 ラセン咲き ときに列弁」 とのこと。

更に調べると 「乙女」の「同種異名」として いろいろ並んでいる中に 「宮粉」と「広東粉」と 「小桃紅」を見つけた。

「Otome 乙女」
同種異名:Awa–otome (淡乙女)、Badgen’s Beauty、Burgdorf Beauty、Frau Minna Seidel、Gongfen (宮粉)、Guangdongfen (廣東粉)、Lee A. Markley、Momo-otome (桃乙女)、Momoiro-otome (桃色乙女)、Otome-tsubaki (乙女椿)、Pink Pearl (粉珍珠)、Pink Perfection (完人、面紅耳赤)、Usu-otome (薄乙女)、Xiaotaohong (小桃紅)、Yuchun (雨春)

台湾のサイトさんのようで ツバキの画像がいろいろ並んでいる。

 「茶花管理日誌」の 「品種介紹-乙女」

「宮粉」も「広東粉」も 「乙女椿」だったのか。

ただ もう一つの 「小桃紅 Xiaotaohong」について調べてみると ちょっと疑問も・・・

ICSのWeb Camellia Registerでは 「Xiaotaohong. (Little Crimson)」と書かれている。
「crimson」は「深紅色」でしょ? と思ったが 説明文には「soft blush pink」と書かれていた。

 Description Page in ICS Web Camellia Register

英語や中国語のサイトさんを拝見しても 英単語と漢字を拾い読みすることしかできないので 確かなことはわからないが・・・

「台湾の特別なツバキ」かと期待していたのに 「オトメツバキ」だったみたい。
ICSのWeb Camellia Registerの「Otome」の説明文には 一番最後に以下のように書かれていた。

「Chinese synonyms: 'Fenshi Shimei', 'Kwongtungfen', 'Kwangtongfen', 'Quangchoufen', 'Xiaotaohong', 'Yuchun'.」

 Description Page in ICS Web Camellia Register

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